観光情報




2012年7月21日 大阪日々新聞土曜連載
「大阪から気軽に行ける私のおすすめの温泉、温泉宿」
兵庫・有馬温泉 「高山荘華野」

 
 日本の名湯中の名湯、有馬温泉街の高台に、ひときわ異彩を放つおすすめの温泉宿がある。小さな美術館のような宿、高山荘華野は芸術空間に身を置くような感覚に浸ることの出来る宿である。館内には、李朝のものと思われる骨董の器に投げ入れの花が展示されている回廊を巡るような趣向が凝らされており、清雅の趣を呈している。著名な花人に私淑しておられるお宿のご主人、駿川武志さんは、お宿の中に嫌いなものはいっさい置かない、というポリシーをお持ちで、統一の取れた空間と調度品の中に野の花が息づいているのを感じることが出来る。お風呂に入ると典型的な有馬温泉の含鉄高温強塩泉が適度な温度になるように浴槽に満たされていて、加水することなく源泉掛け流しの泉質を楽しむことが出来るよう工夫されている。有馬の夜景を眺めながら、伝統の金泉を堪能することが出来る。お料理は、季節感を感じることの出来る器に美しく盛られた美味の食彩が次々と登場し、見ていても飽きないうちに満腹になってしまう。前菜から、絶品の湯葉鍋、最後の自作のお漬け物、デザートに至るまで、手を抜いたお料理は一つもない。料理長と駿川さんとの間でお料理のコンセプトがお宿のコンセプトと一致するよう、念入りな打ち合わせと調理、試食が繰り返される。このように、お宿のご主人駿川さんの徹底したこだわりが優雅なたたずまいを演出しているのに、決してそれは、押しつけがましくなく、客人はくつろぎの中で癒しの時を過ごすことが出来る。ホームページを拝見すると,是非一度訪れてみたいと思わせるお宿の美しさを垣間見ることが出来るが、実際にお邪魔すると、女性客が圧倒的に多いのではと思いきや、男性の方のリピーターも多くいらっしゃるように拝見した。雨に打たれる紫陽花が色鮮やかに咲く季節、仕事のことは全て忘れ、名湯有馬温泉の中にあって、かくれがのような高山荘華野で幸福感に浸るひとときを過ごしたくなるのである。


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